BACKGROUND
「手書き、もうやめたい」から始まった
うちの現場、現金出納帳がずっと手書きだった。月末になると転記ミスを探すのに時間がかかるし、計算も電卓で手動。「令和なのに…」ってずっと思ってた。
かといってシステムを導入するほどでもない。小規模な店舗・事業所の事務担当者が、手軽に使えるテンプレートが欲しかっただけ。
💡 「Excelで出納帳作りたい」— この一言をAIに投げたら、あとは会話だけで完成した。
BEFORE / AFTER
手書きだった帳簿が、Excelテンプレートになった
図1:Before / After — 手書き運用 → AI活用でテンプレート化
ビフォーは「転記に時間がかかる・計算ミスが不安・月末処理が大変」という三重苦。AfterはExcelで残高が全部自動計算。入力するだけでOKな仕組みになった。
⏱ 月末の締め作業が、電卓+転記の手作業から入力するだけに。ミスの心配がなくなったのが一番大きい。
HOW
作り方は「会話」だけ。コードは一行も書いてない
AIへの指示はこんな感じでやりとりした。ポイントは「こう変えて」と具体的に言うだけ:
わたし
出納帳を作りたい。エクセルで。日付・内容・ナンバリング・入金・出金・合計
Claude
承知しました。列構成・書式・数式付きのExcelを作成します 📊
わたし
列の順番を変えて。日付・内容・入金・出金・No.・残高の順で。月の締めに月計・次月繰越・合計も入れたい
Claude
列順と締め行を更新しました。月計→次月繰越→合計(貸借チェック付き)で構成しています ✅
わたし
No.欄は手入力したいので空白にして
Claude
No.列の自動ナンバリングを削除して空白にしました 👍
✅ 3回のやりとりで、要件どおりのExcelが完成。「こう変えて」と言えば、その場で修正してくれる。
SPEC
作ったExcelの中身、全部見せます
図2:列レイアウト・行レイアウト・自動計算の仕組み
列構成(A〜F列)
| 列 | 項目 | 入力方法 |
|---|---|---|
| A | 日付 | 手入力 |
| B | 内容 | 手入力 |
| C | 入金 | 手入力(青文字) |
| D | 出金 | 手入力(青文字) |
| E | No. | 手入力(空白) |
| F | 残高 | 🤖 自動計算 |
月末の締め行(下部3行)
| 行 | 項目 | 役割 |
|---|---|---|
| 55 | 月 計 | 月の入金・出金を集計(SUM) |
| 56 | 次月繰越 | 月末残高を自動取得 → 翌月の起点に |
| 57 | 合 計 | 前月繰越+月計で貸借が一致しているか確認 |
POINTS
地味だけど、ここが自慢ポイント
-
⚡
残高は全行に数式が入っている
入金か出金に数字を打ち込むだけで残高が自動で動く。計算は一切不要。 -
📋
No.欄はあえて空白
「自動ナンバリングじゃなく自分で管理したい」という要望に即対応。伝票番号や領収書番号を自由に入れられる。 -
🔍
合計行は貸借チェック構造
「前月繰越+月計入金」と「月計出金+次月繰越」が一致していれば帳簿に誤りなし。ひと目でわかる。 -
🔄
GoogleスプレッドシートとExcelで互換
スプレッドシートで共有→Excelでダウンロードも問題なし。SUM・四則演算は完全互換。
MESSAGE
これって「AIを道具として使えた」ということ
図3:現場の課題 → AIと対話して設計 → 使える形で定着
プログラミングはできない。でも「何が困っているか」を言語化できれば、AIがそれを形にしてくれる。
今回やったことはシンプルで、「手書きをやめたかった→要件を会話で伝えた→Excelができた」、ただそれだけ。でもこの「ただそれだけ」が、現場ではけっこう大きな改善だったりする。
🎉 「まだ手書きの業務」こそ、AI活用の一番の狙い目。小さく試して、使える仕組みに育てていく — そのサイクルをやってみた記録です。